学生の頃、住んでいた自宅側の工場が薬品の取り扱いに失敗し爆発事故を起こした。
その時の爆風と爆音は凄まじく、半径五百メートル以内のガラスというガラスは衝撃で割れるほどの大爆発だった。

私の家は爆心地から五十メートルの場所にあった。
しかし、私の家のガラスは一枚も割れることは無く、家にいた母親は怪我ひとつせずに済んだのだ。
爆発事故は、その後大規模薬品火災となり、私たちは一晩避難所生活を過ごすこととなった。
翌朝、避難所から戻ってみると、部屋の床に柱に張ってあった「安全祈願」のお札が落ちていた。
それは、縦に真っ二つ破れていた…

奇妙な出来事は、以外と日常の中に溢れているのではないでしょうか。そんな話を集めてみました。



















こころあたり

5時の鐘

ホテルにて

横切る人

巡回時間

生きてる絵

集合写真

頭痛の理由

燃える松

ありえない小経