化け屋敷を嫌いになったのはいつの事だろうか?
聞くと私は子供の頃から、お化け話が好きな子供だったらしい。
しかし、お化け屋敷には泣き叫んで決して入ろうとはしなかった。
私の覚えているのは子供の頃、今は無くなってしまった東京のT遊園のお化け屋敷に両親に連れられ入った時のこと。
最後まで入るのをぐずった私は、父親に抱きかかえられ目を閉じたままお化け屋敷の中に入った。中に入って大泣きも収まりかけた私は、そっと薄目を開けてみた。そこには暗い天井のあたりから私を見下ろす男がいた。
顔は覚えていない。眼だけがぎょろりとしていた。
それは中を進む私たちが出口を出るまでずっと天井のあたりから私を見つめていた。
記憶が正しいのかわからない。しかし、このときから大人になった今もお化け屋敷は私の嫌いな場所のひとつとなった。

ここでは霊にまつわる話を、ご紹介します。















あの人はいいんだ

とっておきの部屋

パラパラッ

リヒテルを連れた女

交差点にて

出版社の子供

窓辺の少女

草をむしる老婆

通行人

飛ぶ笑顔

かわいいですね