
辺り一帯田圃に囲まれた辺鄙な場所にあった私の高校には、しばしば校内に野犬が入って来ては悪さをする事があった。
若造で怖いモノ知らずであった私たちは、そんな野犬を見つけては自転車で追い回したり、ボールを投げつけたりして追い返していた。 しかし、そんな私たちの行動をみては、剣道部の顧問であり犬好きのO教諭が、いつも厳しくしかりつけた。 「武士の情け」 これがO教諭の信念だった。 夏。部活動の合宿が剣道部と合同で校内で行われた。当然O教諭も剣道部顧問として合宿に参加していた。 夜、一日の練習を終え空腹の私たちは、学生食堂のテーブルの上をみて愕然とした。並んでいた私たちの夕飯を野犬が食べていた…。学校は辺鄙な場所、これから食事の調達は困難である。私たちは絶望感に包まれた。 と、私たちは背後に殺気を感じ、慌てて後ろを振り向いた。 そこには狂気の形相で日本刀を構えたO教諭の姿があった。 以後、O教諭のあだ名は「犬殺しのO」となった。
人生、笑い。そんな楽しい話をご紹介しています。
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※実際には犬は一匹も殺されてはいません(笑) |
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