高校生の冬の出来事です。 友達の家族が出かけて帰らないとの事なので、急遽友人達で闇鍋をする事に決まりました。 その時の闇鍋は、キャットフード、ブルーベリーガム等が入りとても不味い恐怖の記憶がありましたが、それより恐怖だったのが、その家の友達と私が互いの彼女を駅まで迎えに行った時でした。 駅から友達の家に行く途中に必ず「墓地」の横を通るのですが、その日はそこを通り過ぎた時ころ異変が起こり始めました。 辺りに人気は無く、友人と彼女達の4人しかいないはずなのに、何故か後ろから足音がするのです。 どうせ駅まで来なかった、残りの友達の悪戯だと思ったのですが、振り返っても誰も居ません。 怖くなり私たちは早足で歩くのですが、後ろの足音はさっきと同じペースでついてきます。 しかも、早足で歩く私たちと足音の距離は一向に変わらないのです。 「止まったら、どうなる?」 みんなで、一旦止まりました。 でも足音は止まることなく、だんだん近づいてきます。 慌てた私達は友人の家まで全速力で走り、家に飛び込むとドアを必死に閉めました。 …後ろをつけていた足音は、聞こえなっていました。 闇鍋も終わり、眠くなった仲間達は友人の部屋のある離れへと眠りに行ってしまいました。 本宅に残った私と彼女もコタツで眠ることにしました。 「ゴトンッ!」 突然、隣の部屋で何か重たい物が落ちる音がしました。 「ゴトンッ!」 今度は2階で… 2人とも怖くなりましたが、と言って確認にも行けず、コタツの中で「じっ」としていました。 その間も、誰かが2階を歩く音がしたり、隣の部屋を歩いたりと、家の中で足音が続いていました… そう、ドアを閉めた時にはすでに家の中に… 投稿者:COZYさん |
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