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だいぶ、前の話になるが山形県の天元台スキー場に行った時の話である。 山形県の白沢温泉に泊まった次の日、すぐ近くの天元台にロープウェイで上がっていった。 7月の終わりだったがそこは多くの人でにぎわっていた。 高所恐怖症のくせに私は無謀にも家族と一緒に頂上に行く為にリフトに乗る事になった。 一人用のリフトに乗ったのだが一,二分もするとどうも変だ。 リフトからすべり落ちそうになったのだ。 何度も、何度も。 怖いながら下を見ると何かが、足を思いっきり引っ張っている。 足だけではない。 手すりを持っている手を手すりから離そうとする。 気のせいだと思うようにしたのだが、ハッキリと感じてしまった。 足首を手でつかまれた冷たい感触を。 そして一人ではない私を落とそうとする人達を。 顔をこっちに向けてリフトと平行に移動する人達。 先頭をきって足をつかんだのは20代くらいの男の人だった。 40過ぎの女の人まで、見たくない、邪悪な浮かばれないもの、、。 涙目で心でさけんだ。 「もう、二度とここには来ません、今は家族に付き合いたいんです。一度だけ大目に見てください、お願いします。」 涙が頬をつたってきた。 私は無事に上に上がれたのだが、知らない人達に笑われてしまった。 霊の見えない人達からすれば私の姿はこっけい意外の何物でもない。 外見をカッコ良く決めた女がリフトにしがみつき,泣き出してるんだから、、。 頂上まで行って、一通り見終わりリフトで下に降りる事になった。 リフトが動き出したとき霊の集合体が私の眼の前に現れた。 まるで行くてを阻むかのように。 それは雲のような煙のような白っぽい巨大な塊となった。 思い出すだけで、背筋がぞっとするが私はその集合体を通り抜けた。 その瞬間の感覚といったら、、。 死んであの世に一歩足を踏み入れたそんな感じだ。(まだ死んだ事ないけど) ふわっと体が浮いて視界が真っ白になった。 あれから天元台には行っていません。 行ったら、、今度こそ取り殺されるんだろうか? 投稿者:なお さん 「恐怖体験の城なおの部屋」より抜粋 |
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