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私の友人Y君が小学生の頃、足の骨を折ってしまい、地元のとある病院で入院していたときのことです。 やはり遊びたい年頃ですから、病院という空間はとても退屈なものでした。 たまに友達がお見舞いに来てくれても、何もする事がなく、彼はいつも暇をもてあましていました。 そんな中、あまりに退屈だったY君は、友達がお見舞いに来たときに、事もあろうか病室で 「コックリさん」を始めてしまったのでした。 「コックリさん、コックリさん・・・・」 ふと、Y君は視線を感じ病室のドアの方に目を向けました。 すると、普段は看護婦さんが病室の中を覗く覗き窓から幼稚園生ぐらいの小さな子供が、とても悲しそうな目でこっちをじっと見ていました。 そこはどう考えてもそんな小さな子供が覗けるぐらいの高さではないのに・・・。 後で看護婦さんにその話をすると、看護婦さんは 「え…、君も見たの…」 と言われたそうです。 話によると、その病室の隣にある集中治療室で何年か前に小さなお子さんが亡くなったそうで、 それ以来、その子が病院内で見かけられるようになったとの事でした… Y君は、いまでもその子の悲しそうな目が忘れられない…と言っていました。 投稿者:Nomuraさん |
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