これは2年位前の話です。
その日の夜なかなか寝付けなかった僕はベットの上で横になって、ぼーっと天井を眺めていましが、そのうちにだんだんと、眠くなって目をとじました。
ゆっくりと眠りに落ちようとした瞬間、ふいに金縛りに襲われ、寝返りひとつもうてない状態になってしまいました。
ボクは少し怖くなりながらも、
「辛いな-、でも疲れとかでも金縛りになるって言うし・・・」
などと思い、なるべく気にしないようにして金縛りが解けるのを待ってました。
しかし、なかなか金縛りは解けてくれません。
しかも「キ-----ン」と耳鳴りがするのです。
最初は小さな音量だったのですが、時間が経つにつれ大きな音になっていきます。
そして「キ-----ン」と続く耳障りな音は「ボソボソ」となにかが喋っている声であることに気が付きました。
当然とても、恐ろしく何を喋っているのかなど、聞きたくありませんでした。
そのうち、不鮮明なその声は段々と鮮明になっていき、何を言っているのか、はっきりと聞き取れるようになりました。
……耳鳴りはこう喋っていました。

「……目をあけろ……」

「!」
僕は怖くて怖くて気が気ではありませんでした。
そのあとは、よく覚えていませんが、気が付けば朝になっていました。


あの時、僕が目をあけていたら、いったい何が見えたのでしょうか…?
「目をあけろ」とは「目をあけて自分を見ろ!」
という彼(彼女?)の訴えだったのでしょうか?

未だに怖くて、不思議で、たまりません・・・・・。



投稿者:ユーちんさん