それは、去年のことでした。
私は、町内行事のキャンプに参加しました。
部屋は、男の子と男の人はロッジで、お母さん達は3つあるコテージの真中のコテージ。
私たち女の子4人は、一番左端のコテージに泊まることになりました。
私と同じ年の子はベッドのある部屋で、小3の子と小6の子は座敷で寝ることにしました。
わいわいと楽しく遊んでいると、いつしか時間は夜中の12時になっていました。
みんな、もう寝ようと言うことになり、私達は自分の部屋で布団に入り電気を消しました。

ギギーーーーー    バタン!!

窓の方で音がしました。
最初は、風の音かと思ってました。
しかし、何回も何回も音は繰り返し続きます。
私たち2人は怖くなり、残りの2人のいる座敷に移り、みんなで寝ることにしました。


キィ…… パタン!


安心して寝ようとしたところ、さっきまでいた部屋のドアが開き閉まる音がしました。

…ギギッ…

続いて、台所にある椅子が音をたてました。

…トン…トン…トン…トン…トン…トン…トン…トン…

何かが階段を登る音がします。

ガチャ、ガチャガチャ、ガチャッ!…

突然、コテージのドアを何かが開けようとノブを回す音がしました。
私たちは、怖くて布団にもぐりました。
「ねぇっ!凄い早口で女の人が喋ってるっ!」
私と同じ年の子がそう言いました。
でも、私も他の2人にもその声は聞こえませんでした。
(結局その声は、何を言っているのか分からなかったそうです…)
それから、私たちは勇気を出してテレビの所までいきテレビをつけました。
朝まで、私たちは眠ることができずテレビの前で起きていました。
       ※       ※       ※
翌朝、私達は他の人に
「昨日の夜中、私達のコテージに来てドアを開けようとした?」
と聞きましたが、みんな誰もそんなことしてないと口を揃えて言います。
そのとき、小3の女の子のお母さんがポツリと言いました。
「ここは、お墓を壊して作られた所らしいから、もしかしたら幽霊かも…」

今年はそこのキャンプ場にはいきませんでした。



投稿者:★CHERRY★さん